テロップ作りは簡単なんですよ
はじめに
「テロップってどうやって作るの?」「Fusionって難しそう……」
そんなふうに思っていませんか?
実は、テロップ作りはそれほど難しくありません。DaVinci ResolveのFusionページには Text+ という強力なノードがあり、これ1つだけで、文字はもちろん、背景(座布団)まで含めたテロップを完成させることができます。
さらに、一度ベースとなるテロップを作ってしまえば、AIに色の変更を任せるだけで、バリエーションを量産 することも簡単にできます。
本記事では、Text+を使ったテロップ作成の基本的な流れと、AIを使ったカラーバリエーション展開の方法をわかりやすく解説します。
1. 使うノードはText+だけ
Fusionでテロップを作ると聞くと、複雑なノードが大量に並ぶイメージを持つ方もいると思います。
しかし、Text+ノード1つで完結します。
Text+には「Shading(シェーディング)」と呼ばれる機能が内蔵されており、文字の色はもちろん、文字の後ろに置く背景(座布団)の色・形・大きさまで、すべてこのノードの中だけで設定できます。
余計なノードをつなぐ必要がないため、コンポジションがすっきり管理しやすいのも大きなメリットです。
2. 基本的な作成手順
具体的な操作の流れを説明します。
ステップ1:Fusionページを開く
タイムラインの空きトラックに「Fusionコンポジション」クリップを配置します。そのクリップをダブルクリックして、Fusionページへ移動します。
ステップ2:Text+ノードを追加する
Fusionページの空白部分を右クリック → 「Add Tool」 → 「Text」 → 「Text+」を選択します。
追加されたText+ノードをMediaOutに接続すれば、プレビューに反映されます。
ステップ3:文字の設定をする
InspectorパネルのTextタブで、フォント・サイズ・文字の内容を設定します。
ステップ4:Shadingで背景(座布団)を設定する
InspectorパネルのShadingタブを開きます。
ここに「Element」という項目が複数並んでいます。デフォルトでは文字の色(Element 1)だけが有効になっていますが、別のElementを有効にすることで、文字の背後に背景色を追加できます。
- Element 1:文字の色
- Element 2以降:背景(座布団)など追加の要素
(※Shadingの各Elementは用途が細かく設定できます。まずは「Type」と「Color」だけ変えてみるとわかりやすいです)
3. AIを使った色変更が爆速で便利
テロップの基本構造が完成したら、次はバリエーション展開です。
動画のジャンルやシーンに合わせて「赤系のテロップも欲しい」「ダークな背景で白文字のバージョンも」などと考え始めると、一つひとつ色を調整するのは地味に時間がかかります。
そこで便利なのが、AIへの色指定の依頼 です。
具体的な方法はとてもシンプルです。
1. 自分が作ったFusionコンポジションを テキスト形式でコピー します 2. そのテキストをAI(ChatGPT、Geminiなど)に貼り付け、「この色をXXX系に変えて」と指示する 3. AIが変更後のテキストデータを返してくれるので、それをFusionに貼り付ける
Fusionのコンポジションは内部的にテキストベースのデータ構造になっているため、AIがそのまま解析・編集することが可能です。
4. AIへの指示の例
AIへの指示はシンプルで構いません。以下のような伝え方で十分です。
例1:色を大きく変えたい場合
「このFusionコンポジションのText+のShadingで設定している背景色を、深い赤(RGB: 0.6, 0.05, 0.05)に変えてください。それ以外はそのままにしてください。」
例2:テーマ全体のカラートーンを変えたい場合
「このテロップを和風の渋いカラーにしたいです。背景を墨色(ほぼ黒)、テキストを金色寄りのベージュに変えてください。」
例3:複数バリエーションを一度に作ってもらう場合
「このテロップを以下の5パターンに色変更したバージョンをそれぞれ作ってください。1: ネイビー系、2: エメラルドグリーン系、3: 落ち着いた紫系、4: チャコールグレー系、5: ダークレッド系」
AIはFusionのデータ形式を理解した上で、指定した通りに数値を書き換えてくれます。あとは返ってきたテキストをFusionに貼り付けるだけです。
5. まとめ:まず1つ作れば、あとはAIが手伝ってくれる
テロップ作りのポイントをまとめます。
- Text+ノード1つで文字も背景もすべて完結する
- ShadingタブのElementを活用することで座布団のデザインも自在
- 完成したコンポジションをAIに渡せば、色変更・バリエーション展開が一瞬
- 何十種類ものカラーバリエーションも、AIへの指示を変えるだけで量産可能
一度作ってしまえば、あとはAIに「これの色を変えて」と頼むだけで、テロップのバリエーションが増え続けます。
「テロップは難しい」というイメージを、ぜひここで手放してみてください。Text+1つから始められるので、思ったよりずっと手軽に作れます。
